2017年、最北端目指してヒッチハイクをした。[2/4]

2017年4月20日。
広島から北海道最北端への一人旅。

良ければ、お付き合いください。
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目次:
1.神奈川県への長距離ヒッチハイク
2.北海道最北端へ向かう[1/2]
3.北海道最北端へ向かう[2/2]
4.北海道から、広島へ
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2.北海道最北端へ向かう[1/2]
いろんなことに悩み続けた2017年2月~3月。
そこで出会い、語り、気付きをくれた人たち。

もっといろんな人に、出会ってみたい。
行ったことのない場所に、行ってみたい。

そんな中で、またしてもゆうちゃんたちと
再会を誓って決めた次の目的地が北海道でした。
*
目標は4月22日に北海道札幌市。
ただ、いろいろあって出発は4月20日夕方。
30時間しかない中で、どうなることやら。

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(26時間なら行けるじゃん!!)

***
そんななか、広島県福山市からのスタート。
相変わらず、まずは出してみるスタイル。

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シュールな笑いをドライバーさんへ提供。
通り過ぎる人が結構笑ってくれて嬉しい限り。
だいぶドライバーの目線に慣れてきたというか
ヒッチハイクに対する肩の荷は少し降りていました。

無事船本さんに岡山の吉備SAまで、
多田さん大城さんに兵庫の西宮名塩まで送っていただき。
夜になったのでSA内で仮眠をとります。

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そして、朝早く声をかけさせていただいた
前田さんに土山SAまで連れていってもらう。
姫路市の成り立ちや土地の話が詳しくて
飾磨や白鷺についても教えてもらいました。

土山SAでは、ふと目があって声をかける。
すると快諾してくれたのが近藤さんでした。
在宅医療について勉強をされている医師の方で、
毎朝京都まで1時間半近くかけ通勤をされている。
「人生の最後を自宅で迎えたい」が9割を超える
アンケートと現状医療のギャップを変えるために。
とてもカッコいい方でした。

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(余談ですが、BMWZ4にもワクワクしました!)

その次に載せてくれた方は、なんとバスプロ!

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ランクルに船をけん引。
この形で毎週のように三重から茨城県。
正直、トンデモナイ移動距離ですが職場の兼ね合いで
とても楽しく過ごされていると聞いて納得。
趣味が高じて釣り具オーダーの会社にいるから、
レビューや製品紹介もかねて大会に出るそうです。

いろんな世界があるんだなぁと、改めて実感。
***
そして、ここまでめちゃくちゃスムーズに移動。

あっという間に神奈川県海老名SAへと到着。
前回のヒッチハイクとはまた違う出会いがあり、
とても楽しく移動できました。

しかし、問題はここからでした。
致命的なミスをしていることを知ります。

「東北自動車道」という文字を片手に
声をかける時間。みんな同じ返事。
「東京で降りる」「神奈川で降りる」

・・・海老名SAから東京都心を経由して
わざわざ東北自動車道へ行く人は「皆無」
手前で分岐しておかないといけなかった。
そんなことは全く知らないので後の祭り。

とりあえず、埼玉の方まで抜ける人を探す。
そして、粘りに粘ってやっと阪口さんに出会う。

東京都心で仕事をした後に埼玉へ抜けるとのこと。
「仕事の間は車で寝ておいていいよ」
という神のような言葉を貰って、ありがたく仮眠。

2017年4月21日夕方5時ごろに、埼玉へ。

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このとき、すでにタイムリミットは15時間程度。
余裕を思い出すために、改めて札を出す。
しかし、ここから全く出会えずに3時間が経過する。
気付けば21時ごろ。

違う高速入り口の近くまでならと、
佐々木さんが乗せて移動してくれる。
ミュージシャンだったこと、CD制作もしたこと。
デビューが決まったのに、相方と食い違いで諦めたこと。
短い時間の中でも、自分と重なることを話してくれた。
「それでも、最後は何がやりたいか。真摯にやれば大丈夫」

やってきた人だからこそ、感じる言葉だった。
気付けば23時。場所はいまだに埼玉県内の一般道。

そしたら結構厳つい車に乗っていた青年2人が
声をかけてくれた。
「近くに車で入れる高速のPAがありますよ」

神様かと思った。
これで高速道路に乗れる。
高速道路に乗れたら、どうにかなる。

滝沢さん、橋本さん。
本当にありがとう。
そして、菖蒲PAに来ることができた。
***

いざ到着すると、車は少なかった。
時間はもう23時。

あと1時間でNakanishiの誕生日。

2017年4月22日に30歳を迎える日。
北海道で友人と会う楽しい計画は、
ここで諦めざるをえなくなっていた。

今回はここまでかもしれない。
北海道の約束時間には間に合わない。
今から動けば明日朝新幹線に乗って、
昼には広島に帰れる。
そしたら誰かとお祝いもできる。

「帰ろうかな」

本当に、そう思った。
PAのトイレで身体を拭いて服を着替えた。
気持ちいい状態で、誕生日を迎えたかった。

そして、0時を回った。
*
なんだかんだ、諦めが悪いNakanishi。
「もう少し」「もう少し」と、PAの端で
車が入ってくるのを待っていた。

そしたら、
奥からグレーのジャージ二人組が
フラーっと歩いているのが見えた。
「グレージャージって、怖いな!」
と思った。100%見た目で判断した。

でも、話しかけないと何も起こらない。
意を決して話しかけると、快諾。
この出会いが渋谷さんだった。

31歳。年商30億円。
満ち足りた瞬間に死を感じた過去。
お金で買えない価値を模索して、
企業を成長させるリスク・不安。
いろんなことを話してくれた。
気付いたら自分もたくさん話した。
あまり人に話していなかったことも。
気付けば深夜2時半。
渋谷さん夫妻と友人の3人、
東北自動車道最初の羽生PAで
夕食もごちそうになった。

去り際にも熱い言葉を交わし合い、
最高の誕生日プレゼントを貰ってしまった。
もう北海道に行くしかない。

そうだ、せっかくなら最北端まで行こう。

4月22日午前2時半。
ついに東北自動車道へ。
ここから、旅が加速していく。
***
仮眠後に朝お会いした河田さん。
朝ご飯をごちそうしていただく。
次に安西さん。カッコいいお父さん。
気付けば福島県の安達太良SAへ到着。

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ここから、岩手県紫波SAまで300kmを佐々木さんと。
途中宮城を通りながら、たくさんの話をしてくれた。

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東日本大震災の時の話も、たくさん聞いた。
直後の物資運送でガソリンスタンドの混雑。
運送の希望を込めて通常できない満タン給油。
自衛隊による整備が始まると、
車が積み上げられて「○」「×」
あったはずの町がなくなる。

そんな話を聴きながら、道沿いには桜が咲いていた。

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今すぐに何ができるわけでもないけど、
知ること。出会えて話が聞けて良かった。
他にも山の話や伝承の話。良い時間でした。
*

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最後は飲み物まで。

佐々木さん、本当にありがとうございました。
***
そしてたどり着いた岩手県紫波SA。
ここが北海道まで最後のSAになった。

「札幌」ナンバーのトラックを見つけて、
不安になりつつ窓をノックして聴いてみる。
N:「北に行きたいのですが、どこまで行かれますか」
「今休憩中。」
N:「・・・すいません。ありがとうございました。」
「1時になったら来い。青森までなら連れていってやる」

ぶっきら棒だけどなんか優しい人でした。
そして、ご飯食べてたら逆にPAの食堂まで
迎えに来てもらったのはいい思い出です。

結果から言うと、
このたんざわさんと旭川までご一緒しました。

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青森まで300kmの道中、ずーっと話した。
たぶん、たわいもない話だった気がする。

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結婚や離婚や仕事。
トラックの速度制限や休憩義務化。
今日はたまたま青森から札幌に渡るが、
いつもは八戸からでルートが違うこと。
改めてタイミングって面白い。
本当にあっという間だった。

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お別れ前に、一緒に昼食を食べた。
そこで急に
「函館についたらこの建物の近くに来い」
といわれる。
「行きたいところまで、連れていってやる」

この時のかっこよさ。
やばかった。。。

本来の目的地札幌は用事に間に合わない。
折角なら北を目指してトラックの行き先である旭川へ。

そして、フェリーへ乗り込んだ。
実に2日ぶりに足を延ばして4時間の睡眠。

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あっという間に、到着。
(寝すぎて降りるのが遅くなって怒られた)

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そこから、また陸路を走る。
北海道発祥のSeicomartにも立ち寄る。

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そして2017年4月23日午前2時頃。

無事に、北海道旭川市へと到着。
疲れ果ててトラックから降りるとき、
縁石に足を引っかけて盛大にこけて
足を捻って受身とって一回転したのは
きっとばれていないはず。

そのまま、近くのネットカフェで寝ました。

***
最後は疲れすぎて写真がなかったですが、
ここから、さらに旅が面白くなる。
最北端へのご縁。そして、帰路。

後編も良ければお付き合いください。

次⇒3.北海道最北端へ向かう[2/2]