[Blog]【府中の中心で、家と暮らしを手作りする。】が素晴らしかった。
高校生までの18年間を過ごした地元
人口約4万人の広島県東部の府中市。
電車と自転車しか移動手段がなかったあの頃、
高校までの道と百貨店とレンタルショップ以外
記憶なんてほとんど無いままだった生まれ故郷。
そんな地元で始まっていた事業。
「古民家リノベーション」
地元なのに知らなかったたくさんの事を
二日間で見たり体験することができました。
(主催者のくらとしさん。良い顔してるわ!)
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今回見学させていただいた事業は
「府中の中心で、家と暮らしを手作りする。」
https://traveltheproblem.com/tours/264
主催団体はリディラバ
「ソーシャルイシューを発見する“旅”を提供します 」
社会問題に対して現場にしかない経験を
旅を通して提供する事業展開を始め多岐に渡る。
NPO法人や自治体とも連携する団体。
そして主催者は倉田敏宏さん(通称くらとし)
大学生ながら地元の問題解決に取り組み会社を設立、
府中市のお隣福山市の耕作放棄地を5年前から開拓し
シトラスの谷として生まれ変わらせた第一人者。
先日開催された同イベントは全国各地から150名来場。
熱さが良いね、最高にかっこいい。
(やっぱり良い顔してるわ!)
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*1日目*
最初にうかがったのは「季のむら」
ここも、リノベで出来上がった空間。
建物全体の雰囲気がすごく良かった。
そして集まったメンバーにも驚きばかり。
大分県から参加の親子や千葉県からの参加者も。
府中市にどうして?って思いが正直強い。
何がそんなにツアーへ惹き付けたのか聞いてみる。
そしたら、
古民家がDIYで作り替えられることに興味があること。
祖父母が住んでいた空き家を地域のため活用したいということ。
DIYを学び自分の回りで出来ることを増やしたいということ。
それぞれに古民家への問題意識とDIYの可能性を感じていた。
それをフォローするように主催団体を初めとして市役所の方や
地元大学生や地元リノベ団体?「季のむら組」のみなさん、
東京からIターンの家主や大学教授など様々な協力体制のもと
総勢十数名の参加者が一軒の家を作り替える。
壁を白のペンキで塗ったり、
外壁をペンキで塗ったり。
近所の人とおしゃべりしたり。
いちじくを分けてもらったり。
14時に始まった作業は18時頃まで続き、
あっという間に場の雰囲気が柔らかくなる。
人が集まって出来上がる空間。素晴らしい。
*
特に好きになったのは珪藻土塗り。
府中市は味噌も有名だけど白味噌みたいで
白味噌を混ぜるように珪藻土を捏ねたら、
思い思いに壁に塗る。
塗り手の性格がすごく現れる。
ある人は「師匠」の称号をもらってた。
楽しくそれでいて職人のような空気感。
味のある壁は見ていて気持ちがいい。
そういえば、
珪藻土は天然の素材で呼吸するらしく、
湿気を吸収し温度調整もするすごい材料。
木でもコンクリートでもないすごい素材。
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夜は季のむらの縁側でBBQ。
そして、大学教授ISSEYさんの写真から
「季のむら」リノベーションの歴史を学ぶ。
美味しいお酒と仲良しメンバーの中で
なんだか最高に楽しい夜でした。
(ハヤカワさん、うぇーい!!)
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*2日目*
ツアー2日目には府中市の町歩き。
改築を終えた元古民家たちの新しい姿。
コーヒーショップ
リノベーション後の古民家。
(川沿いの家って、最高かもしれない)
行ったことなかった神社にも。
(ジャンケンしながらお参りしたり)
ほんとに、知らない府中市がいっぱい。
(ほんとに、知らないことだらけ)
*
数年前に大通りが綺麗になっていたこと。
「恋しき」
(公式WebSiteより写真をお借りしました)
大正ロマン溢れる町屋cafe&Dining。
もう一つびっくりしたこと、
「アンガールズ」さんが府中市ふるさと大使!
そして府中市の話題でいつもお話するのが
ファッション雑誌にもよく載るようになった
「スピングルムーブ」
国産ハンドメイドスニーカーです。
2004年パリコレ・ミラノコレクションにも登場。
職人がバルカナイズ製法により一足ずつ手作り。
会社勤めをしていた6年くらい前から
Mitsuhikoも2足目を愛用しております。
(コラボモデルなので少し材質が違います。)
(bingo.japanの文字がなんだか嬉しい。)
靴がすごく柔らかくて、履き心地が良いだけでなく
独特なソールの形状や修理して長く履ける優しさ。
勝手に広報隊長として、靴好きな方には
いつも話をしてしまいます。
だって、SPINGLE MOVEはいい靴だから!
ぜひ、一度試着してみてください。
(好きすぎるので余分に広報しています。)
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府中市が少しずつ変化している、
それが単純にすごく嬉しかった。
たくさんの人の尽力あってのこと、
人と人の結び付きほど強いものはないね。
*
ここ1年間ずっと考えていること。
どれだけ力を抜いた状態を作れるか。
人と競う武器を捨てて生きていけるか。
努力することと武器を身に付けることは
同じようで全く違うと最近強く感じている。
優しさと本音のなかで生きられるような、
互いの価値観が尊重しあえるような場所。
そこに寄り添える人になるには何が必要なのか。
*
好きなことを
好きなときに
好きな人と
好きな場所で
まだまだわからないことだらけの毎日でも、
思い描く理想が少し現実に見えた気がした。
そんな、通りすがりの者でした。
*
せっかくの縁、何か力になれたらと思い
微力ながらこの記事を書きあげました。
記事がきっかけで少しでも府中市に
興味をもってもらえたら幸いです。
良い二日間だった。
みなさんありがとうございました。
それでは、また。
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