[Blog]Vetterとの出会い[3/3]
イギリスでVetterとの出会い。
3回に分けて書き綴りました。
今回が最後です。
よければ、お付き合いください。
最初の記事:
Hvetter Web:https://hvetter.bandcamp.com
Youtube page:https://youtu.be/GxdAqDC9sHw
***
目次:
1. ロンドンで路上ライブを探す。
2. ループステーションの音
3. 音楽でまた、世界のどこかで。
***
3. 音楽でまた、世界のどこかで。
Vetterと出会ったその日の夜に、
Vetterと一緒にBrixtonのPUBへ。
初めて音響PA付きで人前で歌う。
お客さんはわずか5人。
演奏者は4組。
それでも、新しい出会いがあって。
初めてCyder(果実ビール)を飲んで。
新しい一歩を踏み出した日だった。
日本語でも伝わるってことを
同時に教えて貰った。
*
翌日は別のBusking場所を見に行ったら
Vetterから夜の場所について連絡をくれた。
連絡を貰えることが、何より嬉しかった。
快諾して行ったPUBはKing William Ⅳ。
(Travel joy hostelと併設:リンク)
オープンマイクのイベントは、来た順に
紙へ名前を書けばエントリーが完了する。
そこで紙に名前を書くとなんと18番目。
Vetterは既に2番目に演奏を決めていた。
「Mitsuを聴いてから帰るよ」って、、、
カッコいいし優しいしで惚れるわホント。
一人2曲。気づけば22時。やっと演奏。
ここは観客もお店も大好きになった。
演奏後にはハグをくれる沢山の人たち。
「日本語は分からないけど美しかった!」
と感想をくれる。そしてお店も最高。
演奏後にはピザとドリンクを出演者へ。
雰囲気も最高で、ゆっくり23時にお開き。
(演奏はその後2時まで続いたらしい・・)
この日はなんと30組以上が参加したらしい。
ギターが上手い人、歌が上手い人。
まだ練習を始めたばかりの人。
沢山の人たちが集まって、演奏する。
それを真剣に聞く観客の温かさ・
上手い下手を越えた楽しい雰囲気が
演奏者への最高のリスペクトだった。
好きすぎて最終週に4日間連泊した。
*
この日から毎日のリズムが安定し、
昼間は市内を回り、夜はOpenMic。
自分の中で理想形が出来上がった。
それでも、同じ場所に留まるのは
もったいないのでマンチェスターへ。
教えて貰ったオープンマイク検索サイト
「OpenMic Finder」が役立った。
そこから2週間はVetterと別行動。
それでも安心感が自分の心にあった。
彼との出会いが旅を肯定してくれた。
人に生かされていることを改めて感じた。
そこからのマンチェスター1週間
アフリカ音楽と共演したりした。
エディンバラ4日間。
毎日音楽や芸術に触れて絶景を見た。
そしてロンドンへ戻って最後の1週間。
音楽に囲まれて新しい葛藤も積もった。
この辺りは、また旅のまとめを書こうと思う。
改めてVetterとその彼女Signeと合流した。
Singeは歌を披露してVetterは伴奏者。
それがまた最高で、毎日聴きに行った。
この頃から、夜に歌を歌わなくなった。
理由は2つあって、1つはVetterたちの
曲を聴きに行くと大体人数制限がかかる。
だから素直に演奏を聴くことにした。
もう1つは新しい曲ができかけていた。
それができるまでは、歌うのをやめた。
いろんな場所で演奏を聴いた。
いろんな事が頭の中でぐちゃぐちゃになった。
イギリスに来た意味。音楽を志す理由。
日本人である意味。海外の事すべて。
落ち着くと今度は思考が散らばる。
それは、とてもしんどいことだった。
Vetterと出会わなかったらきっと
こんな事で悩むこともできなかった。
毎日の刺激的な時間と、音楽と。
新しい出会いや風景や感情を知った。
*
あっという間にイギリスを旅立つ前夜。
Vetter達が一緒に飲もうと誘ってくれた。
次に行く国はフランスが良い。
以前はタイがとてもよかった。
そんな話を沢山した。
「Mitsuは、帰ってから何をするんだ?」
「もちろん、曲を作ってCDを作るよ」
「音楽は必ずまた出会わせてくれる」
「そうだね、絶対に続けてくれよ」
そんな話をした。
「Keep Playing music, and
see you somewhere in this world」
これが、Vetterとの約束。
この約束は、守ると決めた。
***
Vetterとの出会いについてはここまで。
読んでいただきありがとうございました。
大切な人との出会いは、
自分の人生を肯定してくれる。
同時に色々な感情を運んできて
とてもしんどい時間が現れる。
本当に、幸せなことだと感じる。
この記事を読んでくれて
ありがとうございました。
また次回、何かの記事で。
それではまた。