[Blog]イギリス一人旅の軌跡[11/31]

2016/8/16 : Day 11

マンチェスター生活2日目。
早朝に目が覚めた。体に疲れを感じ
二度寝して気付いたら10時だった。

こそっと起きて、お腹が空いていた。
ふと見つけたビスケットをつい食べる。
振り返るとIanがいて、目があった。
恥ずかしかった。。。

それからまた朝食を準備してくれて。

毎朝、とても幸せでした。ありがとう。

食べ終えてから、ゆったり文章を書いた。
*
前日の8月15日は大好きな祖父の命日。
そして第二次世界大戦の終戦記念日。
イギリスで過ごすとは思わなかった。

数日前に行った帝国戦争博物館。
広島出身のことも手伝って、夏休みは
各地の戦争による歴史を学ぶ平和学習。

88歳で大往生だったおじいちゃんは、
戦時中に飛行機整備をしていたと聞いた。
おばあちゃんは呉で戦艦大和を見送った。
学校のグラウンドが畑になっていた話。
服がない、食料がない中での生活の話。
考えられない生活がそこには普通にある。

おじいちゃんからはもう話を聞けない。
自分を含め戦争を知らない人が増える。
幸せなことだとも考えられる。平和な世界。
ただ戦争が現実にあった事実を忘れ去れば

今がどれだけ幸せか感じ取れない気がする。

好きなときに好きなことができる。
好きなものが食べられる。好きな場所へ行ける。
日本は徴兵精度もない。自由に人生を決められる。
好きな人と恋愛して、結婚して子どもを授かって。
病気になれば病院へ。定年退職後は余生を謳歌。

当たり前でないことを改めて異国の地で思った。
同時に、現状で楽しい未来が想像できなかったり。
お金がないことで貧しいとか心が傷ついていくとか。
そんな未来は、作りたくないと改めて思った。

思い描いた旅ができる。素敵な友人に出会える。
とても幸せな時間だと、改めて噛み締めました。
***

そんなことを感じながら、昼はゆったりと
近くの公園でギターを弾き、夜はいよいよ
OPENMICを探しに市街地へ移動する。
今までは10kg弱のバックパックとアコギを
どこに行くときも気を配って持っていたので
荷物が減って家族にに感謝しっぱなしでした。

*
市街地までの移動は電車を利用。
恐らく最終便で帰ることを伝えると、
二人は電車の時刻表を書いてくれた。
最寄り駅はHale Station。

レンガ造りのかわいい駅。

40分ほどでついたマンチェスター駅。
広くて都会的でワクワクする作りの駅。

しかし時計になぜ「秒」まであるのか不思議。
よく遅れるのに秒は必要なのだろうか。。。

夕食は簡単にSubwayで済ませて場所を探す。

そういえば、このセットにかなり助けられた。

さっと野菜も食べられるし、ドリンクもつく。

余談ですがあっちはドリンクを自分で注ぎます。

ドリンクバーみたいなイメージ。

食事中飲んで、出る前にもう一回注いで出る。

これホント助かりました。水分補給万歳。

*

いよいよ演奏場所探し。

ロンドンで知ったサイトが大活躍。
「Open mic Finder」というサイトがあって
・どこで
・何曜日に
・何時から
イベントがあるかを地図上に表示してくれる。

リンク:Open Mic Finder

マンチェスターだけでもすごい数があった。
火曜日は「Whiskey Jar」水曜日は[Wonder Inn」
とりあえず、良さそうなところに足を運ぶ。

*

この一角にある。

火曜日のThe Whiskey Jarは本当に火曜日か目を疑う。
すごい数の人で溢れていて、出演も12組と多い。

途中からはカウンターで注文できないほどだった。

主催のMacAdamに歌いたいと伝えると、
「ここはマンチェスターでも最高の場所だ」
とまず説明してくれた。納得の雰囲気だった。
「俺は日本語を勉強してる!聞いてくれ!」
「ありがとう!はじめまして!あとは。。。」
みたいに、すごくフレンドリーな対応だった。

そして時間が限られるため1曲のみと約束。
オープニングアクトとして、演奏許可をくれた。

*

日本から来たこと、日本語の曲を聞いて欲しいこと
そして楽しんで欲しいことを伝えるとすごい盛り上がり。
手拍子を求めれば手拍子をくれて演奏後に言葉もくれた。
ロンドンもそうだったけど、お客さんの暖かさに驚く。

そしてもう一つ。
演奏中に、見える範囲で誰一人スマホを触っていない。
真剣に演奏者を見つめ、聞いていることがよくわかった。
そして演奏が終われば演奏者へ惜しみ無い拍手を送る。
感激。とても素敵な場所でした。

最後までいたかったけど、終電の関係で途中離脱。
(余談:17才のEd Sheerannカバーがとんでもない完成度に震えた。)
***

深夜1時に、やっと帰宅。
倒れるようにベッドへ。

毎日新しい音楽・人・文化と出会う。
毎日晴天に恵まれて散歩ができる。

本当に、幸せな毎日。

→2016/8/17 : Day 12