[Blog]イギリス一人旅の軌跡[20/31]
2016/8/25 : Day 20
Londonへの初電車移動。
Yorkを経由して帰る行程。
***
朝早くEdinburghを出発する。
今日は初めての電車移動日。
駅の中の雰囲気も、日本とは違った。
出発の1時間近く前に到着。
昨日に起きたチケット騒動のため、
貴重な半日を犠牲にして走り回り、
やっとの思いで印刷した紙チケット。
朝7:30発のLondon Kings X行き。
電車に乗り込む。紙チケットを用意。
QRコードの提示を求められて提示する。
「OK」
そして、紙チケットを提出しようとする。
「No」
。。。NO!?
要らないんですか?
せっかく印刷したよ??
という気持ちを抑えて指定席へ。
これ、絶対スマホの画面提示で良かった。
これ、絶対に紙で人数確認とかしてない。
・・・不服だ。
でも仕方ない。
これだけ頑張ったことには意味がある。
実は先日会ったアサミさんから聴いた話。
以前格安航空券を利用して移動した際に、
搭乗券を印刷せずにスマホを提示すると
紙で提出を要求されて乗れなかったらしい。
こんなことを聴いたら危険回避は仕方ない。
数百円で数千円を守れるなら・・仕方ない。
***
電車で約3時間の旅。
そして到着したのがYork。
駅を出て広がる街並みは石畳。
ヨーロッパで一番美しい中世の街。
そんな風に称されることもある街。
ハリーポッターのダイアゴン横丁、
モデルはこのYorkの町並みらしい。
*ヨークの歴史はイングランドの歴史である*
多くの文化交流と民族間の対立があった街。
歴史的な城壁や狭い通りの商店街。
歩いているだけでもどこか落ち着く。
幸いギターは駅横で預かって貰えて
歩いて街並みを一周することにした。
(£6(約1,000円)は少々割高。)
人生で初めて城壁を歩きながら
イギリス最大のゴシック聖堂へ。
そして、今日は珍しいことが起きた。
なんと、旅で初めて雨が降り始めた。
この雨が石畳を濡らしていく。
より美しい景色に変えていった。
レインウェアを着た親子。
雨に濡れたミュージシャン。
美男美女。
そういえば「Ghost Walk」の看板。
歴史ある街は怪談スポットも存在する街。
こういう歴史を感じる街での雨。
すごく心地良い街並みだった。
*
一つ心残りなのは、、、
帰りの道を間違えて1時間近くロスして
最大の見所「鉄道博物館」の滞在が
わずか10分になってしまったこと。。。
10分でも、すごい場所だとわかった。
めっちゃ走ってまわった。。。
悔やまれる・・・。
過去がそのまま再現されたような場合。
迫力のある場所でした。
そして改めて電車へ。
19時過ぎに、ロンドンKing’sCross駅へ到着。
お久しぶりですLondon。
*
この日はCamden Town付近で宿泊。
以前泊まった宿で慣れた場所で夕食。
隣にいたノルウェー人と会話が始まった。
自分に可愛い漢字の名前が欲しいらしく、
「虎」「愛」とか好きだけどどう?って。
前の付け方を説明するのは難しい。
女性の名前に「虎」は。。。ね。
説明したらめっちゃ笑ってた。
そんな他愛もない話から、旅の話へ。
仕事のバカンスで来たのかと問われて
実は仕事を辞めるんだという話になって。
そこからちょっと、悲しい展開になった。
M(自分)とN(ノルウェー人)の会話。
N:「バカンスじゃないんだね。」
N:「日本ではバカンス何週間があるの?」
M:「一週間ちょっとだよ」
N:「嘘でしょ!?アメリカより酷い!!」
M:「本当だよ。夏休みがない人もいる」
N:「Oh my god…」
M:「仕方ないんだよ。忙しいからね」
N:「なんでそんなに休みがとれないの?」
M:「みんな休まないからね。勤勉だよ。」
M:「仕事も辞められない、家ローンも35年?」
N:「35年!?そんな間ずっと企業の奴隷なの?」
M:「うん・・・」
会話中確かに「Slave:奴隷」と使った。
この言葉がすごく頭のなかに残っている。
ヨーロッパの夏休みは1ヶ月くらい当たり前。
アメリカの「2週間の夏休み」はジョークで
よく使われるみたいで、それより短い日本に
ただ驚かれてしまい、歯痒い会話になった。
もちろん、ヨーロッパの方が良いとこと
日本の方が良いとこは一概に判断できない。
一概に「ヨーロッパ最高」なんて言えない。
それでも、この言葉は寂しかった。
*
モヤモヤしながら、
Londonでの日常へ戻っていく。
→2016/8/26 : Day 21