[Blog]29歳。初ヒッチハイク[2/3]
9月にイギリスから帰国して
普段通り演奏活動をしていた。
そして
違和感が明確に生活を変えた1月。
苦しくて楽器が弾けなかった2月。
演奏をドタキャン。どん底の3月。
何か一つきっかけが欲しかった、
1月下旬の話。
*
しんどい頃の描写があるので、
苦手な方はページバック推奨。
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目次:
1. ゆうちゃんとの出会い
2. 助けを求めて福岡へ
3. 人生初のヒッチハイク
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2. 助けを求めて福岡へ
ゆうちゃんと初めて出会った12月。
それから1ヶ月半が経った1月下旬。
何が原因かはよく分からない。
退職かイギリス旅か音楽活動か。
とにかくひとつだけわかることは、
自分の当たり前が壊れ始めたこと。
頭の中が全然わからなくなって、
音楽活動に対する違和感が育つ。
そしてある時、
相方の音が痛くなった。
シェアハウスで感じる猛烈な違和感。
それは嫌悪感や吐き気となっていく。
眠れない。
起きれない。
食べれない。
一日中布団の中にいたことが何度も。
自分の感情に対して理解ができない。
何がしたいのか。なぜしんどいのか。
だから相方になんと伝えて良いかも
わからなかった。
一人になりたいけど、相方と同居中。
仕方がなく自分がとった行動は、
相方が帰ってくる時間に家を出て、
相方が寝た頃に家にもどって寝る。
そんな意味のわからない生活だった。
*
違和感の頂点に向かい始めた頃。
先日大阪まで乗せたヒッチハイカーの
まこっちゃんのFacebook投稿を見た。
若者向けイベント。
20代限定トークライブ。
ゆうちゃんとまこっちゃんが参加予定。
何でも良い。
きっかけが欲しい。
彼らの話にはなにかがあるはず。
すぐに福岡へ行くことを決めた。
まこっちゃん、
あのときの記事ありがとうね。
*
そして、
改めてゆうちゃん達に出会った。
エネルギー溢れる同世代がいた。
なんだろう、
一目見て「あ、かっこいい」
そんな感覚を覚える人たち。
話す内容も、問題意識も。
妙に頭に入ってくる感じ。
当日の内容は割愛するが、
登壇者の朗々とした発言に
聞き惚れた。
そのあとは懇親会にも参加して、
ゆうちゃんたちの優しさに触れた。
本イベントが2月下旬にあることも知った。
どんな人がその場に集まるのか知りたい。
メンバーで告知イベントもすると聞いた。
*
翌日はすぐに島根へ帰ったが、
そこから毎週のように福岡へ行った。
正直、
シェアハウスを離れる口実でもあった。
「面白い飲み会があるよ」曖昧な誘いに
二つ返事で往復400km。ほぼ毎週続けた。
気付けば交通費で5万円を越えていた。
そういえば二人で映画を観にも行った。
(くまさん、紹介ありがとうね!)
人生フルーツ。素敵な映画だった。
*
ゆうちゃんはいろんな人を紹介してくれた。
紹介された人の表情や話し方が好きだった。
なんというか、場が優しい。
そしてゆうちゃんとも話をした。
「みっちゃんは、もっと毒を出しなよ」
いつだったかそんなことを言ってくれた。
当時は何のことかわからなかったけど、
今この言葉は自分の中で育っている。
今までに感じたことがない場の空気。
話がいつまでもいつまでも流れてる。
誰も否定することなく止まることなく。
必要なことが必要なときにやってくる。
そんな印象。
感じている今の葛藤を全て聞いてくれた。
そして言葉をくれる。優しく温かい言葉。
そしたら、あるとき。
『「当たり前」ってなんだ。』
この言葉が頭から離れなくなった。
わからないからとりあえず書いた。
とにかく書き出して、まとめた。
人にも質問をした。ひとつの結論は、
経験からくる思考の「固定」だと感じた。
環境とか、伝統とか、習慣とか、宗教とか。
理性とか、人権とか、性別とか、地域とか。
その人か経験した過去を元にした「固定」
そして、
当たり前の反対は「有難う」だと聞いた。
(この言葉も、ゆうちゃんから貰った)
たぶん、当たり前なんてないんだ。
*
違和感の原因は徐々に明確になりながら、
出会いにただただ感謝するばかりだった。
そして2月25日福岡であった本イベント。
1000人規模のイベントとその後の懇親会。
ここでもたくさんの出会いをもらった。
(改めて見るとすごい人数。。。)
どうして、
こんなに優しい出会いがあるんだろう。
思い返すと、きっかけは
ゆうちゃんが作ってくれた。
そして、
ゆうちゃんと出会えたのは
「ヒッチハイク」
そうか。
自分も経験しないとわからない。
*
翌朝朝10時の博多駅。
スケッチブックとマジックを買って
博多駅沿いの道路に立つ自分がいた。
***
→3. 人生初のヒッチハイク