何が残るのか そんな些細なこと|20240919

呼吸をし続けるだけでも気分が落ち込み

ただ横になっているだけでも心がざわつく

生きるのは難しい

 

手放しているようで

ただ躍起になっているだけの

ゲームのポイントを使い切った後の

何も残っていない空虚な

もしかしたらに賭けた時間

 

身の回りにものが増えている

今目の前にも

3年前からそこにある収納箱がある

 

外に見える土の上では

蟻が一生懸命に

何かを探して歩き回る

さっき、僕の足元にも

探しに来たから外に連れ出した

君の世界はここではないよ

 

よくこのブログを書いていて

「気がついたら」という表現が使いたくなる

 

それはそうだろう

みんな気がついたから何かをする

 

いや、そうなのだろうか

衝動的に、本能的に何かをするとき

それは気がついているのだろうか

 

無意識の気づき

衝動

 

僕が今、文字を書き始めたのも

その衝動と共にあった

***

**

*

長く生きられると信じて生きることが

怖くなっていることに気がついた

 

自分の体が弱いことを知っていて

顔や手足がよく痒くなったり

傷ができて血が滲んだり

喘息で息ができなくなったりする

 

その繰り返しのせいなのか

夏の暑さのせいなのか

長く生きられることが信じられない

 

ただ毎日をどうにかこなしながら

生きるために必要なお金を

周りの人々からいただけるようになった

 

自分が綺麗だと思うものを

誰かも価値があると認めてくれること

とても嬉しい

 

嬉しいから自分のことを毎回疑う

今回は前回よりうまく行くだろうか

失敗して必要なものが得られなかったら

満足してもらえない可能性

 

いつも心配になりながら

どうにかこうにかなっている

 

どうにかなるのだから次回も

どうにかなるのだろうとは

どうしても思えない

 

この怖がりの部分が

いい仕事を生んでいると思う方が

きっとポジティブなことだとわかっているのだけど

できるなら苦しみたくないのも事実だ

みんなはどうしているのだろう

 

*

 

できるならひっそりと

湖の見えるような小さな小屋で

ゆらゆらと生きながら

言葉を綴ってみたいと思っている

 

イタリアのFramuraを思い出す

雑味の無い世界

 

豊かさと向き合う

 

根元には、今すでに豊かだということ

 

手元にある多くのものを手放しても

幸せに生きられる世界がここにはある

 

そのはずなのにどうして

こんなに忙しいのだろう

 

正確には

目の届く範囲の人たちが

少しずつ忙しい理由はなんだろう

 

理由を問うことに意味もないから

もう少しだけ一人一人の時間が

柔らかであって欲しいなと思うのだけれど

それは僕の主観でしかないので

一度、置いておこう

*

さっき書いた「雑味」という言葉が

僕の中に今渦巻いている

 

いらなくなったものたちが近くにある

大切にしていたはずのものが

気づくと触れなくなって

部屋の中で傷んでいく

 

この悲しさが日々

少しずつ僕の中に溜まっている

 

捨てればすぐ楽になれるものを

どうしても価値だと思っていて

手放せないからリサイクルへと回す

 

回したいと思っているのに、

そのタイミングを掴めないままずるずると

部屋の片隅に積み上がっている

 

ものが増えると思考が鈍る

それを手放すための頑張りが

どうしても生み出せない

 

日々、お金に遊ばれている僕だ

手放したいのに手に残してしまう

この快適な空間もお金のおかげで

自分のできることが誰かの役に立って

生み出されている

 

本当は音楽だったのになぁ

ここ1年はもう音が鳴らなくなった

代わりに撮影したものから

音を感じて動画になった

これは、心地いい

 

きっとやってみたほうがいいことは

いくつも頭の中にあるのだけれど

どうしてだろうか

うまく形にならない

 

何かをするよりも

何をしないのかが大切というが

どうなりたいのかがまた曖昧だ

それが最近言葉にも表れてしまって

周りの人の困惑を感じる

*

文字にすると落ち着き始めた

美しくありたい

そして

静かでありたいと思う

 

ついつい対面で言葉が増えている今

改めてテンポを落とすこと

緩めることが僕の未来に感じた

*

 

ものづくりのリズムを伝える

拍、拍子、揺れるように

 

*

 

こんなことを書いていたら

部屋の掃除がしたくなった

要らないものをまとめて

手放す

 

つい置いていたものを

あった場所に戻す

 

そんな小さなことができずに

日々溜まっていってしまう

 

今もお仕事の連絡を返すときに

思考の回数が極端に多くなるのを感じる

そうやって頑張って生きているんだなと

味わい深くなる

 

何を書きたかったのか忘れてしまったが

緩やかで柔らかで優しくありたい

それが美しいなと思う

 

そのために何かを手放したとしても

それはそれで良いんだろう

 

そんな些細なことを思う

***

**

*

 

書き終わったと思ったら

もう少し文字を残したくなった

 

人と関わること

誰かを守ること

自分と他人の中間地点

 

主観を手放しているようで

どこか自分本位な価値観と

優しさが共存しているようで

そんなものはどこにもないような

 

そんな目の前の物語