静かで、豊かで、美しいと思う場所。|2022.09 Framura
4年ぶりの旅。
「Framura」という街に着きました。
人口は約700人。
ParisからTorinoへの電車で青年が教えてくれた
世界遺産Cinque Terreを巡る地中海沿いの集落です。
歩けば、坂を登り続けて50分。
バスなら10分€1.5(250円くらい)
1時間に1本のバスに揺られてたどり着いた
坂の上に連なる集落です。
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やりたいことと、やらなければならないこと。
その兼ね合いをとりながら10日が過ぎました。
フリーランスとして、
初めての海外。
久しぶりの団体行動は、
一人では辿り着けないような場所へ。
知らないことだらけの空間は、
学びと気づきの連続。
その中には
たくさんのコミュニケーションに
疲れてしまうこともありました。
Parisは僕にとって
刺激的で、美しくて、
だけど
少し忙しい街。
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一人になってからはTorinoへ。
4年前も雨。
どこか憂いを帯びた曇天。古都。
足早に選んだ
次の目的地はGenova。
工業と古都が混ざり合ったような
地中海沿いの港街。
イメージしていた
地中海の和やかさは無く
「工業都市」を離れ
次の場所へ。
目的地であるCinque Terre付近から
偶然見つけた「Franora」の宿に、
気付けば辿り着きました。
久しぶりに感じた「美しい場所」の感覚。
それは
トリノの川沿いで出会った羊飼いだったり
フィレンツェで聞こえた、
街中に鳴り響く鐘の音のように
モンセラットで感じた、
自然の中に居る心地よさ
サハラ砂漠で感じた星空と孤独
生活の中にある、静かな場所。
静かで、豊かで、美しい場所。
ただ、時間が過ぎていく場所。
それでいて、
美味しい食事もありました。
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今回の旅のぼんやりとしたテーマに、
死と生を見つめると言う
少し大それたものがありまして。
目的地の一つに
「アウシュビッツ収容所」がありました。
自分の生き方を深く考える時期が
2022年の7月ごろにあって。
「生き方」への問いが
強くなっていました。
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だけど、
Framuraで見た景色からは
なんだか、いろんなことが
さして大したことではないと感じて。
力が抜けていくのを感じました。
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25日からは
フィレンツェに向かいます。
そして28日からは、
またFramuraに戻ってこようかな、と思います。
自分の心地よさを大切に。
世のためにも何ができるかを考えながら。
ぼちぼちやってきます。
その時に、何を感じるのか。
また書いてみます。
それでは。
Ciao.