何もなくて、それでも生きている|2023.04.20

誕生日という日には
特別な何かを感じたくて

29歳から
35歳になるまでは

恐れている何かに
挑む日だった

そこから
ゆるやかに
味わう日へと変わり

あさって僕は
36歳になる

34歳の時に
書いた記事があって
https://note.com/mitz_neatworker/n/n952a84041a56

 

35歳の時も
やっぱり書いていて
https://ayanashigoto.com/2022/12/31/20221231_log/

記録をつけることを
習慣にしている
というより

ただ

どうにもならない
思考をまとめるための
作業のような

29歳で
悩みを抱えて以来

紙とペンが
どうにか
生かしてくれて


何を考えていて
どんな気持ちで
生きているのか

わからないことが
わかるばかりで
悩みは悩みのままで

それでも

文字にすれば
感情は
立体的になる

*


感じているのは
恐れ

ふと現れる
お金への執着

フリーランスも4年経ち
お金を稼ぎながら
自分に使い続けた

緩めると
口座からは
数十万円のお金が
引き落とされる

コロナ禍では
無視できていた
対面での食事会も
増えてきた

お金にはならない
だけど大切な
時間のかかる
こともある

どのかたちが
幸せなんだろうか

投資をして
資産を増やすのか

怖がることを
飼い慣らし
清貧に励むのか

僕は今
何ができるんだろうか

そんなことを
日々思う

*

昨年やったことを
リストに書き出し始め

ふと

結果を眺めて
安心しようとする
自分に気付く

成果が無ければ
不安になるのも
おかしな話だ

安定した仕事で
日々を過ごし
自ら命を断つ
人もいる

不平不満を言いながら
経済的に豊かな
人もいる

とはいえ
生きてるだけで
誰かの役に立っている
らしい

それをいつの間にか
忘れて競い合い
そして
比較しては
無力感に苛まれる

人が死なない豊かな国で
心を病んで死んでいく人

豊かさとはなんだろうか

*

そんなことを思い
気付けば
5月末になった

やりたいと思う音楽は
仮想空間で起こる
チャンピオン合戦に
時間を使っている

昨年の梅雨で
狂ったピアノの調律は
今も修理されていない

家を借りた
車を買った
周りには人がいる

美味しいご飯も
食べられる

何となく
物質的な幸せに
寄って来ている
そんな気配

いろいろなことが
お金によって
解決していく

なのに
お金を稼ぐ方法は
未だに分からない

一方で
生きていく方法には
グラデーションを感じ

ただ認めることは
できているような

そして
未来への漠然とした
不安は味わい続けていて

それは
お金とパートナーと
自分が親になる未来

いろんなことが
怖くなっていくのは
自己防衛を
頑張っているからだろう

失敗するのも
誰かを傷つけるのも
自分が傷つくのも
怖い

想像力が豊かで
感覚的に開かれた
自分のセンサーが

お前には無理だと
言ってくる

この感情が
もう少し
緩んでくれたら

そう思いつつ
これすらも
ただ認めるのみ

気付き
認める
そして愛を

*

今年は誰と
どこで
何をするだろう

世界が少しだけ
平和になってくれて
自分と周りが少しだけ
幸せになってくれて

そのためにできること

それをしたい

価値あることを
と書こうとして
おこがましいと思って
消した

 

 


柔らかな器に
なりたいと思った

正解も分からない世界で
許せる人になりたい

強くも弱くもあり
柔らかで緩やかな
器になりたい

そう思った